2017年2月19日日曜日

日本化学会春季年会で発表します

日本化学会 第97春季年会が、2017年3月16日(木)~19日(日)
慶應義塾大学 日吉キャンパスで開催されます。
http://www.csj.jp/nenkai/97haru/index.html

本研究室では、化粧品の材料に関する4つの研究成果を発表します。
新M2が二人、新M1が登壇します。

1E7-36 口頭A講演
2017年3月16日14:50-15:00
吸湿性を調製した天然色素3-デオキシアントシアニジンカプセルのフォトクロミック特性
○三原麻衣・柴田菜穂・柴田雅史

3-デオキシアントシアニジンは、特殊な構造をしたアントシアニンで、紫外線照射による赤色着色と暗所での消色を繰り返すことができる。ただそのフォトクロミック挙動の発現は色素溶液状態に限る。本研究では穀物からHPLCによりとりだした3-デオキシアントシアニジンの溶液を粉体化することを目指し、多孔質粉体に溶液を保持させた場合のフォトクロミック挙動を調べた。

1PB-191 ポスター
2017年3月16日 12:30-14:00
柑橘類に含まれるフラボノイドのメソポーラスシリカへの吸着とその紫外線吸収剤としての特性
○ピヤラッタナワッタ ウィワンタニ・相馬美里・湖上静香・柴田雅史

シークサーサーに含まれるフラボノイド類はメソポーラスシリカ(MPS)の細孔内に安定に吸着される。本研究では、吸着されたフラボノイド類の量をHPLCで調べ、吸着量と紫外線吸収能の関係を明らかにした。またシークワーサーとMPSの複合体を乳液に配合したときの紫外線防御能を調べた。

3B6-34 口頭A講演
2017年3月18日 14:30-14:40
ワックスとポリグリセリン脂肪酸エステルの混合によるオイルゲル硬度の制御
○遠藤みどり・柴田雅史

ワックス結晶により形成される油性ゲルであるワックスゲル(口紅スティックなどの基剤)は、微細で均一な板状結晶になると高いゲル硬度とオイル保持性を発現する。本研究では、食用添加剤(乳化剤)でもあるポリグリセリン脂肪酸エステルを添加することで、種々のワックスの結晶形状や粒径を制御できるかの検討をおこなった。

3B6-50 口頭A講演
2017年3月18日 17:10-17:20
オレンジラフィー油の物性と化粧品用オイルとしての性能
○清水太基・柴田雅史

天然エステルオイルは種類が少なく、化粧品で使用できるものはホホバ油とオレンジラフィ油だけである。
両者は僅かな分子量差であるが、実際に化粧品に配合すると多様な性能差がみられる。